今回は、PNFの用語のCI、FALについて紹介していきたいと思います。
CIとは?
CI(Causal Impairment):原因となる障害因子
CIとは、Causal Impairmentの略で日本語では、原因となる障害因子といいます。
PNFでは、評価・治療を行う際、心身機能/構造レベルの問題点のことを
CIと表現し、基本となる考え方は、ICFを用いて実施していきます。
CIの評価・検査は!?
PNFでは、CIの検査を行う際、数値化でき客観的で簡易的に行える内容を行います。
ポイントとして、活動制限に紐ついている内容を行う必要があります。
CIの検査例として
- 関節可動域
- 筋力
- バランス(片脚立位、リーチ等)
- 距離(FFD、ベッドや壁等から〇〇距離等)
- 痛み( /10)
などがあります。
FALとは?
FAL:(Functional Activity Limitation) 機能的活動制限
FALは、Functional Activity Limitationの略で日本語では、機能的活動制限になります。
PNFでは、活動制限レベルのことをFALと表現し基本となる考え方は、
ICFを用いて実施していきます。
FALのポイントとして、
- 対象者は何を必要としているのか?
- 対象者の望みを解決する必要がある(身体的/精神的)
が治療の目標設定を行う上で重要となります。
FALの評価・検査は!?
CIと同様に簡易的で客観的に分かる評価を行なっていきます。
FALの評価のポイントとして実際の動作の検査を行っていきます。
評価・検査のポイントとして
- 所要時間(秒)
- 主観・動作の行いやすさ( /10)
- 高さ・重さ・距離等(物を上げる高さ、重量、昇降段等)
- 支持物・補装具の使用の有無、介助量等
などがあります。
まとめ
なかなか一度の治療で、効果大きな変化が少ないこともあるかもしれませんが、
臨床推論や対象者のモチベーション維持・向上のためにも、評価・ゴール設定は重要になります。
また、活動・参加レベルの改善のため、CIを抽出することが重要となりますが、
対象者によっては、多くのCIがあると思います。
治療回には、CIを一つに絞り介入を行い、
介入前後でのCI、FALの評価や動作の変化を確認することが重要となります。
簡易的な検査を行うことで原因分析が進めやすいことや
治療者、対象者ともに問題点を可視化することで円滑に治療を行えると思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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